明日のためのレッスンノート(vol.11)
こんにちは!コントラバス奏者の井口信之輔です。
吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って毎週更新している『明日のためのレッスンノート』
前回のレッスンノートでは2つのスケールを使って
- コントラバスの音程の取り方
- ポジション移動のコツ
を解説してきました。
今週は、コントラバスの運指表に基づいた、12のポジションの解説がテーマです。
コントラバスを弾く上で、知っておきたい12のポジションを一緒に覚えていきましょう。
この運指表を通して各ポジションを覚えたら、全調スケールもスムーズに弾けるようになります。
経験者のあなたにとっては「もう知ってるよ!」という内容かもしれませんが、全調スケールを進めながら復習を兼ねて読んでみてください。
初心者のあなたは、ポジションを一つずつ覚え、その中で弾けるスケールを練習していきましょう。
なので『明日のためのレッスンノート』は
- 全調スケール(vol.7)
- ポジション移動(vol.8)
- ポジション解説(vol.9)
という順番になっています。
それでは、今日よりもちょっと良い明日に向けて、レッスンノートを開いていきましょう!
コントラバスのポジションを覚えるための、たったひとつのコツ
コントラバスのポジションを覚えるコツは「ポジション名と音名をセットで覚えること」です。
- ポジション…左手を構える位置のこと。12通りのポジションがある。
- 音名…音の名前(ド、レ、ミ)
この2つをセットで覚え「第◯ポジションの◯の音」と頭に入れて演奏できることが目標です。
コントラバスの運指表各ポジションの呼び方
コントラバスの運指表を見てみると、各ポジションに名前が付いています。
- ハーフポジション(すべての基礎!覚えたらB-durが弾ける)
- 第1ポジション(ファーストポジションとも言う)
- 第2ポジション
- 第2と第3の中間ポジション
- 第3ポジション
- 第3と第4の中間ポジション
- 第4ポジション
- 第5ポジション
- 第5と第6の中間ポジション
- 第6ポジション(弦を押さえる手の形が変わり、はじめて3の指が出てくる)
- 第6と第7の中間ポジション
- 第7ポジション(吹奏楽の曲で使う音域はだいたいここまで)
すべての基本となるハーフポジションからはじまり、第7ポジションまで全部で12通りのポジションがあることがわかりましたね。
初心者はシールで目印をつけてみよう!
各ポジションの名前を覚えても、コントラバスの指板にはポジション名も音名もついていません。
なので、慣れてくるまでは各ポジションにシールを貼って目印をつけると良いでしょう。
チューナーを使って開放弦を合わせ、正しい音程の場所に印をつけていきます。
初心者で、まだ十分に弦を押さえられないときは先輩に手伝ってもらうとよいでしょう。
ガムテープはダメ、ゼッタイ
レッスンへ行くと、ポジションの目印をガムテープを使っている楽器を見かけたことがありますが、剥がしたときに楽器がベタベタになってしまうので注意しましょう。
また、シャーペンで線を引いても楽器に傷がついてしまうので気をつけて下さい。
次回はハーフポジションをマスターしよう!
『明日のためのレッスンノート』今週は、コントラバスの運指表に基づいた、12のポジションの解説をテーマに進めてきました。
いきなりポジションを12通り覚えるというのは大変ですので、まずはポジション全体を見渡して、ポジションは12通りあるということを知ることが大切です。
今週はポジション全体を知りました。
来週は、ハーフポジションから順番にをじっくり各ポジションを見ていきましょう。
次回『明日のためのレッスンノート』は、すべての基礎となるハーフポジションを覚えることを目標として進んでいきます。
そして、自分がステップアップするようにポジションを一つ一つクリアしていこう!
さいごに(おまけ)
コントラバスの運指表に基づいた、12のポジションを同時に鳴らしてみるとRPGのラスボスが降臨したような雰囲気になります。
コントラバスの運指表をコーラスの楽譜で作っちゃって、再生してみたら暗黒の世界からラスボスが降臨した pic.twitter.com/DhEt968o6Z
— 井口 信之輔 / コントラバス (@igu_shin) November 22, 2016
それでは、また来週。