両隣の弦との関係性を知る。コントラバスの運指表に基づいた12のポジションより「第3ポジション」

吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って毎週更新『明日のためのレッスンノート』

今年もこれまでと変わらずパートは自分一人だけ、周りにコントラバスを教えてくれる人がいないという環境で練習に励む人たちへ向け「胸を張って先輩になる」ことを目標に書いていきます。

吹奏楽という言葉が多く出てきますが、オーケストラ部や弦楽合奏、ギターマンドリンなどコントラバスが編成に入っている音楽系部活動の人に向けても伝えていきたいというのが僕の思い。

アンサンブルを楽しむ中でコントラバスを弾くために知っておきたい最低限の基礎・基本を書いていくので、一緒に勉強していきましょう。

今回紹介するポジションは「第3の中間ポジション

ここまで進むとかなり弾ける音域が広がってきたのに気がつくと思います。

吹奏楽部のレッスンをしていて「高い音が苦手」という声を聞くことがありますが、その高い音というのはこの辺りのポジションからのことを指していることが多いです。

高い音は難しくない?

高い音は一見難しそうに見えるけど、実はそうでもない。

今年のレッスンノートではそんな話もしてきました。

なので手の小さい人はもう少し高いポジションから始めています。

皆さんはハーフポジションから一つずつ進み、手の小さい人は第4ポジションから一つずつポジションを下ってきました。

皆さんは少しずつ指の幅が狭くなり、弦も押さえやすくなる。

そして、手が小さい人は指の幅が狭く押さえやすいポジションから初めたので、ポジションを下るにあたって指の幅が広くなり、少し押さえるのが大変になっていきます。

手の小さい人は、これまでのレッスンノートを参考にハーフポジションを目指して進んでください。少し大変な部分ですが、頑張っていきましょう!

コントラバスの12のポジション〜第3ポジションとは?

今週新たに覚えるポジションは「第3ポジション」と呼ばれています。

まずは、第3ポジションの音列を覚えていきましょう。

  • G線(ソ)…→ド(シ♯)→レ♭(ド♯)→レ(ドx)
  • D線(レ)…ソ(ファx)→ラ♭(ソ♯)→ラ(ソx)
  • A線(ラ)…レ(ドx)→ミ♭(レ♯)→ファ♭(ミ)
  • E線(ミ)…ラ(ソx)→シ♭(ラ♯)→シ(ラx)

※ xはダブルシャープとしています。

また登場!1本隣の「高い弦の開放弦と同じ音」

まず知っておきたいのがこちら。

第2ポジション、第2と第3の中間ポジションで出てきた開放弦と同じ音が登場します。

第3ポジションの1の指(人差し指)で押さえる音は、G線を除き隣の開放弦(高い弦)と同じ音になります。

  • D線の第3ポジションの1で押さえる音=ソ(G線の開放弦と同じ音)
  • A線の第3ポジションの1で押さえる音=レ(D線の開放弦と同じ音)
  • E線の第3ポジションの1で押さえる音=ラ(A線の開放弦と同じ音)

もう一つ覚えよう!1本隣の「低い弦の開放弦と同じ音」

第3ポジションの1(人差し指)で押さえる音は1本隣の高い弦の開放弦と同じ音であることがわかりましたね。

ここまで覚えたらもう一つ。

第3ポジションの4(小指)で押さえる音は1本隣の低い弦の開放弦と同じ音であることを知っておくと良いでしょう。

  • G線の第3ポジションの4で押さえる音=レ(D線の開放弦と同じ音)
  • D線の第3ポジションの4で押さえる音=ラ(A線の開放弦と同じ音)
  • A線の第3ポジションの4で押さえる音=ミ(E線の開放弦と同じ音)

第3ポジションの4で押さえる音は各開放弦よりも1オクターヴ高い音になります。

ポジションを覚える流れはこれまでと同じ!

ポジションの覚え方はこれまでと同じで、各弦での音の並びを確実に覚えていってください。

コントラバスの運指表に基づいた12のポジションは

  • 知識(ポジションの音の並び)
  • 身体(ポジションの指の間隔)

で覚えていきます。

そして、全長スケールの楽譜を使って、今まで覚えたポジションの範囲で弾けるスケールを見つけて、どんどん取り組んでいってください。

これから最終下校が早くなったり、部活動の時間が限られてくる時期こそスケールを一つでも良いのでしっかりと練習していくことがとても大切です。

曲の練習に偏りすぎないように、右手のロングトーンとスケール1つでも毎日取り組むことをおすすめします。

おわりに

『明日のためのレッスンノート』今週は、コントラバスの運指表に基づいた12のポジションより第3ポジションの解説をしてきました。

ここまで弾けるようになったら、僕のレッスンではソロ曲に触れる機会も作っています。

よかったらソロ曲に挑戦するのはいかがですか?

次回、明日のためのレッスンノートはポジションの話をひと休みしてソロの曲を紹介します。

楽譜も無料でダウンロードできるので、ぜひチャレンジしてみてください。

それでは、また!


明日のためのレッスンノートはコントラバスという楽器を手にしたけれど、パートは自分一人だけ、周りにコントラバスを教えてくれる人がいないという環境で練習に励んでいる人たちに向けて書いています。

教則本は全ページ公開しているので、ぜひお役立てください。

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ABOUTこの記事をかいた人

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。現在、昭和音楽大学合奏研究員、ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。また、日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。