日記

テンポが速い曲を、YouTubeの演奏動画の再生速度を落として流しながら合わせる練習。

コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。

クラシック音楽を中心にコントラバス奏者として活動するほか、中学高校の吹奏楽部やオーケストラ部、大学サークルでコントラバスの講師を務めたり、アマチュア楽団の指揮・指導にあたったり、茨城県にある取手聖徳女子高校の音楽科でコントラバスの講師を務めています。

SNSやブログではフリーランスの音楽家のキャリアの作り方、また活動の幅の広げ方などの発信し、noteではもう少し踏み込んだキャリアの話などを書いたりしています。

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テンポの速い曲を練習するときのコツ

テンポが速い曲は、ゆっくりから練習したり細かい動きを付点のリズムで練習したり、全てスラーにして練習したり、またコントラバスであればボウイングを逆にして練習するなどいろいろな方法を試しながら本来のテンポまで上げていきます。

とにかく頭を使いながら地道にコツコツとやるのが一番良いと考えています。

また、頭に音楽が入ってきたら脳内で音楽を流しながら弾いていったり、僕は自分で書き込んだガイド(ここでどんな楽器が入るかを書いたメモ)を「次、ヴァイオリンがアウフタクトで入ります!」とか「ここはティンパニが一緒〜!」などなど口頭で言いながら練習したりします。

ガイドを口頭で言いながら弾くというのは結構おすすめです。

参考演奏と合わせて弾く

CDなりYouTubeの演奏なり、いわゆる音源を流してそこに合わせて弾くという練習がありますが、これは賛否両論あります。

僕はこの練習、デメリットを押さえておけば良い練習だと思っています。

あと、シンプルに楽しいですよね(中学生の頃とかCD流してウィーンフィルと共演!とかやってた)

実際に合奏の中で弾いているような感覚で弾けること、また頭の中に音楽を叩き込むにもよくやったりします。

ただ、テンポの変わり目や指揮者がいないと合わせにくい場面、また弱奏部分など合わせにくいところに関しては向いていないので、スコア片手に譜読みをしていた方が効果的だと感じています。

あと、そのCDのテンポに慣れてしまわないことも大切かと思います。

聴いている音源のテンポと合奏のテンポは分けて考える。

この辺がわかっていたら良い感じ。

参考音源の再生速度を落として練習

YouTubeでは再生速度を早めたり、遅くしたりする機能があります。

ちょうど、いま練習しているオーケストラの曲がとてもテンポの速い曲で、はじめて弾く曲なのでリハーサル前にオケの雰囲気を掴んでおきたいと思いました。

そこで、試しに再生速度を落としてみたらどうだろうと思い速度を0.75倍速にして音源を流してみました。

音の高さはそのまま、速度だけが落ちるので少し音が荒くなり細かい音が聴き取りにくくなります。

でも、メトロノームでテンポを落として練習している感じのテンポになり良い感じ。

速いテンポで聴き取り損ねていたリズムやメロディもハッキリとわかります。

再生速度を落とした音源を流して練習するというのもうまく活用できると良い練習になるんじゃないかと思いました。

よかったら試してみてください。

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イグチシンノスケ

千葉県出身。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校吹奏楽部を経て洗足学園音楽大学へ入学。 2022年春学期東京音楽大学指揮研修講座修了。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し、多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事。指揮法を川本統脩、三河正典各氏に師事。よこはま月曜吹奏楽団指揮者。初心者と子どものためのオーケストラpìccolo音楽監督。板橋区演奏家協会理事。取手聖徳女子高等学校音楽科非常勤講師。

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