コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。
クラシック音楽を中心にコントラバス奏者として活動するほか、中学高校の吹奏楽部やオーケストラ部、大学サークルでコントラバスの講師を務めたり、さまざまなコンセプトを掲げて活動している各地のアマチュアオーケストラや吹奏楽団とタッグを組んで、指揮者というポジションから地域の音楽文化発展に力を入れています。
また、茨城県にある聖徳大学附属取手聖徳女子高校の音楽科でコントラバスの講師を務めています。
SNSやブログではフリーランスの音楽家のキャリアの作り方、また活動の幅の広げ方などの発信し、noteではもう少し踏み込んだキャリアの話などを書いたりしています。
音楽の楽しさを知った原点
音楽の楽しさを知ったのはいつだろう?
と考えてみると、いくつか思い当たる時期があるけれど、夏に思い出すのは中学生の頃のこと。
管弦楽部(オーケストラ)に入部しコントラバスと出会って半年が過ぎた頃、夏のコンクールに向けて練習をしていると、指揮者の先生が外部講師として来てくれました。
先生が指揮をすると音とが変わるのは何でだろう?
「賞なんて関係ないから楽しもう!」という言葉。
なんかよくわからないけど音がガラッと変わる不思議な体験や、コンクールというものが何なのかあまりわかっていなかった自分の胸にスッと入ってきた言葉であったり、その先生が来てくれるのがいつも楽しみで、このときの時間が音楽の楽しさを知った原点となっています。
管弦楽部には途中から入ったのでコンクールがなんなのかもよく理解せず、同時期に一緒に入部した友人へ送った年賀状には定期演奏会絶対優勝しようね!と書き、しまいには夏のコンクール前に自転車でふざけてたら転倒して右腕を脱臼骨折してそのまま救急車で運ばれてコンクールも出られなかったということをやらかすのですが…
それでも、先生が来る日は右手をギブスで固定しながら部活に参加して合奏を見学し、楽しい音楽の時間を過ごしていました。
時は流れて
先日、ジャパンフレンドシップフィルハーニック(JFP)というオーケストラのコンサートで弾いてきました。年に一度、音樂會と題したコンサートをミューザ川崎シンフォニーホールやサントリーホールで開催し、会場が満席になるような数のお客さんが演奏を楽しみにしているアマチュアオーケストラ。
JFPの愛称で親しまれているオーケストラとの出会いは中学生の頃で、このオーケストラの指揮者こそ、当時の外部講師の先生なんですね。
ふとしたことで再会し、自分がプロになったことを知って毎回コンサートに呼んでくださっているのですが、今年のプログラムにあったJ・シュトラウス2世の喜歌劇『こうもり』序曲は、中学生の頃に先生が定期演奏会で指揮してくれた曲でとても思い入れのある曲。
コントラバスと出会った頃の自分を思い出しながら演奏していました。
先生と呼ばれたそのあとは
吹奏楽コンクールに向けたレッスンでは、いろんなところで井口先生と呼ばれ人に教える立場にいますが、お盆休みを経て演奏仕事へ復帰する最初の本番が中学生の頃に音楽の楽しさを教えてくれた先生が指揮するオーケストラなので、なんだか初心にそして原点に帰ったような気持ちになれます。
僕はこのサイクルが好きで、懐かしさと同時に背筋がピッと伸びるような緊張感が良い感じに気持ちを引き締めてくれます。
この気持ちを胸に演奏家としては真っ直ぐ楽器と向き合って、指導者としては音楽の楽しさを伝えていきたいと思います。