コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。
今年も夏の吹奏楽コンクールに向けて、各地でコントラバスのパート指導から合奏指導までさまざまな形で中学高校吹奏楽部に関わる季節となりました。
僕は毎年この時期をとても楽しみにしており、また一年で自分がどれだけ変化したか、成長度合いを測る時期としています。
コントラバス奏者として、オーケストラや吹奏楽、芸術鑑賞会やシャンソン歌手の伴奏などいろんな場面で演奏活動をする中で学んだこと、教わったこと、それらを全てアウトプットする夏。
そして、今年は部活動指導員として学校に勤務していたり、東京音楽大学の指揮研修生として指揮を学ぶ中で学んだことも、どんどんアウトプットしていきたいので、例年とは違った夏になるのかなと感じています。
そんな、夏のコンクールシーズンの活動を今年はブログに綴っていこうと思います。
夏のコンクールシーズン、何をしてるの?
吹奏楽の世界の一大イベント、吹奏楽コンクール。
僕はけっこう好きで、野球の甲子園に例えられるのがとてもわかりやすいですよね。
コンクールというと競技的な部分が取り上げられることが多いですが、中高生にとっては受験や就職活動などこの先の進路やキャリアに向けた準備期間に入る前の大きな節目だったりするので、学生生活の集大成の舞台になる人もいたりします。
そんな吹奏楽コンクールの時期は僕ら音楽家もいろいろな学校から楽器の技術指導、合奏指導をお願いされるわけですが、今僕はどんな感じで吹奏楽指導に関わっているのかを書いてみます。
もし、レッスンを検討されている方がいましたら、参考にしてください。
コントラバスのレッスン
多分、指導者としてのキャリアで一番長いのがコントラバスのレッスン。
いわゆるパート講師の先生といったポジションです。
年間を通して多くの依頼をいただく活動の一つで、特にコンクール前に大きく集中します。
はじめてコントラバスを弾くという初心者から経験者、音高受験生など幅広く指導にあたっています。
依頼をいただくきっかけは
- 音楽業界で活動する同業の仲間、先輩や後輩
- 楽器店に勤めている方
- 学校の先生からの紹介
- SNS(ブログ、Twitter、LINE公式アカウント)
- 中学生の頃に教えた生徒
とかなり幅が広いです。
中学生の頃に教えていた生徒というのは、中学校の吹奏楽部でレッスンをしていた生徒が高校でも吹奏楽部に入部して、コントラバスの講師を呼ぶとなったときに僕の話をしてくれて顧問の先生からご依頼があったという流れ。
これはめちゃくちゃ嬉しいです。
低音パートの指導、金管&木管分奏
コントラバスのレッスンのほか、低音パートのパート練習や金管・木管楽器の分奏を見ることもあります。
あまり機会は多くないですが、コントラバスのレッスンと合わせて低音パート全体を見てほしいというリクエスト、合宿や休日に多く時間をとった練習の中で金管・木管楽器の分奏を見たりします。
管楽器に対しては技術的なアドバイスより音楽的なアドバイスや弦楽器奏者の視点から息の使い方を弓の使い方に例えた話をしていくのですが、生徒たちからはいつもと違った視点でのアドバイスが新鮮だったという声をいただくことが多いです。
合奏指導
コントラバスのレッスンの次に依頼をいただくの全体の合奏を指導する機会で、ここ2年で一気に増えてきました。
合奏指導は
- 顧問の先生が指揮をする合奏を聴きアドバイスをする
- 自分が指揮を振り合奏を進めアドバイスをする
- 合奏の中でコントラバスを弾きながら全体にアドバイスをする
という3つのパターン。
依頼をいただくきっかけはこちらもさまざまで
- コントラバスのレッスンと合わせて合奏を聴いて欲しい
- 先生に急用が入り合奏を見ることになる
- 合奏指導ができると知った先生から突然頼まれる
- SNS(ブログ、Twitter、LINE公式アカウント、インスタグラム)
- 先生との打ち合わせ、お昼の時間
- 合奏トレーナーの先生のレッスンに立ち会った先での依頼
- 飲み会や打ち上げの席
が多いです。
僕はコントラバスの講師の先生というポジションから吹奏楽指導者としてのキャリアがスタートし、合奏指導もできるようになりたいと思っていたので、依頼をいただくきっかけの多くがコミュニケーションと突然の依頼です。
コミュニケーションはお昼の休憩時間に先生とお弁当を食べている中での会話、あるいは「普段、どんな活動をされてるのですか?」といった質問の先の会話からの依頼。
飲み会や打ち上げの席でも「合奏指導をやってます」という会話の先に、ぜひ一度来ていただけませんか?とお話しをいただくことがあります。
突然の依頼は、先生に急用ができ少しの時間合奏を見る機会ができたとか、合奏を聴くと聞いていたのに指揮台にスコアが用意されており「お願いします!」という流れになるとか。笑
また、合奏トレーナーの先生のレッスンにコントラバスの講師として立ち会い、全体にアドバイスをする中で、トレーナーや顧問の先生から「井口先生にも合奏を見てもらいたい」というお話をいただいたり。
合奏指導をするチャンスは突然にやってきます。
部活動の運営アドバイス
これは若い世代の先生や新任の先生が顧問を務める吹奏楽部で部活動の運営やコンクール、演奏会の曲選び、練習の進め方など音楽指導以外の部分も含めたアドバイスする機会です。
主に休憩時間や活動終了後にそうした話をする機会が多いです。
僕が心理学を勉強しようと思ったきっかけの一つが、顧問の先生からの悩み相談を受ける機会が増え、自分の経験に加えより幅広い知識でサポートしていきたいと思ったから。
この活動は今後、オンラインで展開していこうと計画しています。
この先にやりたい「オンライン合奏指導」
吹奏楽指導者として僕が受けている仕事は上記のような感じで、今後はオンラインで全国的に僕のような指導者を必要としている学校や場所とつながっていきたいと考えています。
まず、今準備しているのがオンライン合奏指導。
これは録音を聴いてアドバイスをするという形での合奏指導で
- 1ヶ月3回までのアドバイスとzoomでのミーティング1回
- 録音に対するアドバイス1回
と二つのプランを考えています。
スマホのボイスメモや録音機など、何かしらの方法で合奏を録音し僕の元に送ってもらい、感想を細かくフィードバックしていくスタイル。
スコアを送っていただけたらより細かいアドバイスが送れます。
zoomでのミーティングは今後の練習に対する提案や顧問の先生の悩み相談、演奏を聴いた感想などをお話しする機会で、吹奏楽コンクールの時期に限らず長期的にサポートできるようにしたいなと考えています。
おわりに
夏の吹奏楽コンクールに向けて、各地でコントラバスのパート指導から合奏指導までさまざまな形で中学高校吹奏楽部に関わる季節。
いつも、夏はこのような感じで活動をしています。
今年も久しぶりの学校、毎年レッスンにいってる学校の生徒との再会、そして新しい学校との出会いを楽しみにしています。
吹奏楽部のレッスンは随時受け付けているので、レッスンを希望される方はお問い合わせフォームよりメッセージをお送りください。
それでは、また!