コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。
オーケストラや吹奏楽、室内楽でコントラバスを弾いたり、吹奏楽部やアマチュアオーケストラ、吹奏楽団のパート指導・合奏指導をしたり、指揮者を務めています。
この日記は、コロナ禍に生まれた何もない時間を利用して東京音楽大学の指揮研修講座で指揮を学ぶ僕が、指揮研修生として勉強を重ねていく過程を発信していく日記です。
なぜ、指揮を学びに行っているのかを書いた記事はこちら
情報過多の時代のインプットとアウトプット
先週まで、日々の生活の中でえる情報量の多さに頭が疲れていましたが、一日休みを作りまた地方に仕事に行った際に各駅停車に揺られてのんびり過ごすことをしてみたら、だいぶ頭の中が整理されてきました。
とくに地方の電車に乗ったときの
- 自動放送なし
- 車内広告なし
- 乗客ほとんどいない
という時間はとても心地の良いものでした。
そう考えると、日々の生活は本当に多くの情報で溢れかえっているなと感じました。
あまり気にしていないつもりでしたが、知らない間に目に触れていたのかもしれません。
レッスンの映像を見返しても中々頭に入ってこない、電車で楽譜を開いていても集中できない、眠くなるということもなくなったので、良い選択だったのかもしれません。
絶叫!アルメニアンダンス
今、A.リードのアルメニアンダンスを勉強しています。
冒頭の振り方から、各曲のどこを振るか、変拍子の振り方と見え方、軽快なテンポの中で意識するパートなどなどたくさんのことを教わりました。
その中で、これまで僕は教わったことを
- 映像を見て復習する
- スコアを広げて頭の中で音をイメージする、鳴らす
- コントラバスで弾いてみる
- コードを書いてピアノで音を拾う
- 窓や鏡の前で指揮をする
という方法で勉強してきました。
そんな中で、そういえば歌いながら指揮ってあまりしてないなと思い、学生時代ソルフェージュの授業でしんちゃんの次になると歌えないと言われるほどの音痴の僕も、いろんなパートを歌いながら指揮の練習をしてみました。
その中で、ここ最近の疲れやストレス、そして理想と現実の狭間を生きる悔しさなどなど様々な感情を込めてアルメニアンダンスの冒頭を歌って、いや叫んでみました。
ヤパパーーーーーーーーーーーーン!!
と。
一応、部屋にヤマハのアビテックスが入っているので防音なはずです。
するとどうでしょう、すごく息が吸えて大声で叫んで出てきた声とともに、なんかすっごい振りやすかった。
これだ!なんかブレイクスルーの瞬間でした。
ペンライト大作戦、再び
大の苦手だった変拍子の部分も、部屋を暗くしてペンライトをつけて打点が見えるようにして、自分の改善点だった2と3の距離が同じように見えてしまうという部分を練習したり、力が入ってしまう癖をなくすために腕時計をして指揮をしてみたり、いろんなことを思いつくようになりました。
なんか、ずっと抜けられなかったトンネルをやっと抜けられたような感覚が嬉しかったです。
まだまだ図形の距離が長くなってしまったり、わかりにくくなってしまいますが自分でも前回よりは良くなったと感じられることがあったので、また復習していきます。
次はマーチ!
前回のレッスンでアルメニアンダンスも終わり、次はスーザのマーチを勉強します。
僕は吹奏楽部の合奏指導をする機会が多いため、吹奏楽の定番曲とも言えるアルメニアンダンスやスーザのマーチを通して色々な振り方の勉強をして残りの時間を有意義に使っていきたいです。
4月からはじまった指揮研修講座も来月で一区切り。
ほんとうにあっという間ですが、この3ヶ月とても充実した時間になっています。
改めて、思い切って新しい環境に飛び込んで良かったと思えるそんな先日のレッスンでした。