日記

今年の漢字は『叶』目標も抱負も見つからなかった年明けから2023年を振り返る。

2023年もあと少しで終わろうとしています。

みなさん、今年はどんな一年でしたか?

少し早い気もしますが、今日は仕事が休みなので今年を振り返ってみようと思います。

あ、いつもの前置きを忘れていました。

コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。

コントラバスを弾いたり教えたり、中高吹奏楽部からアマチュア楽団まで幅広く指導をしたり、高校音楽科でコントラバスの非常勤講師を務めています。

さて、今回は2023年を表す漢字と今年の振り返りと言うことで、1年間の出来事や今後の展望、野望?などを書いていきたいと思います。

2023年の総括

結論から書くと、今年は大きな節目の年となりました。

やり残したことをやり遂げ、過去の自分を救い、ずっと描いてた景色を見ることができ、新しいスタートラインに立てたと思った年。

きっとこの先の方が険しい山道であるのは覚悟をしていますが、それでもコツコツ諦めず頑張ってきて良かったと自分を労ってやりたいと思う一年でした。

そして、仲間や家族、仕事で一緒になった人たちの大切さを改めて実感する年でした。

「ここまでよく頑張った!でも、この先も頑張るんだよ」と自分に言い聞かせ、ここまで応援してくださったり支えてくださった方々への感謝の気持ちを込めてさらに前に進んでいきたいと思います。

2023年を表す漢字は『叶』

今年の漢字を一つ選ぶとしたらどうなるか、考えた先に出てきたのは『叶』でした。

僕は2010年に洗足学園音楽大学を卒業し、コントラバス奏者を夢みてフリーランスになりました。

と言っても仕事があるわけでもなく、早朝と深夜のアルバイトを掛け持ちながらのスタートでしたが、そのときから描いていたのが音楽で食べていけるようになって結婚して家庭を持つでした。

少しばかり後付けな部分もありますが、頭の中で以下のようなプランを立てていました。


短期目標

  • 今ある仕事を一つ一つ頑張る
  • 毎年の抱負と目標を達成する
  • SNSで自分を発信する

毎年、毎月これをやるぞってことを頑張るというシンプルなことと、SNSを使って自分は何者なのか、そして何が得意でどんなことができるのかを発信すること。また、成果物だけではなくて制作過程、成長過程を発信していくという部分。レッスンノート、コロナ禍の活動、音大を出てフリーランスで生きていくノウハウ、指揮を勉強している過程などなどを発信したりしていました。

中期目標

  • 将来を見据えて活動、仕事の幅を広げる
  • 将来は神奈川県に住みたい→神奈川県進出計画
  • 指揮を勉強する

活動の幅を広げることはできても、仕事の幅を広げるとか仕事につなげるっていうのが難しいんですよね。将来は神奈川県に住みたいと思っていたので、積極的に神奈川方面の仕事を受けたり、自ら声をあげたり、SNSで発信したりしていました。でも、ここはSNSの発信力やバズの力だけではどうにもならないところ。地に足つけて泥臭く時間をかけて足を運ぶ大切さを学びました。また、教える仕事をする中で人前に立つ機会が増え、自分でもこのスキルは伸ばした方が良いと思うことがあり指揮を習いにいくことになりました。

長期目標

  • 結婚して家庭を持つ

音楽一本で生計を立てられるようになって、結婚をして家庭を持つ。

長年描いていた目標であり、夢でした。

結婚式の披露宴でドアが開いたとき、これまで育ててくれた家族や親戚、そして学生時代の友人たち、そして僕を家族として迎え入れてくださった奥さんの両親、そして親族の方々が拍手でお祝いをしてくれた景色を大切なパートナーと一緒に見ることができたことは一生の思い出です。

2023年は思い描いた夢が叶った年だったんですね。

なので、今年の漢字は『叶』を選びました。

夢を叶えたその先に

今年のはじめ、夢を叶えたその先にというタイトルでブログを書いていました。

毎年、意気揚々と掲げてた新年の抱負も目標も見当たらず、ただふわふわと過ごす毎日。

これまでずっと無我夢中でがむしゃらに駆け抜けた先に待っていたのは、目標や抱負も思い浮かばずふわふわと過ごす時間が心地よい今までにない感覚。焦りもなければそんな自分を奮い立たせようと思う気持ちもなく、ただいまと帰宅して、美味しいご飯を食べて、お風呂に入ってつい長湯。

そんな時間が心地よいみたいなことを書いていました。

振り返ってみると、大きな目標を成し遂げた先の休憩時間みたいなもので、今はその時間に身を委ね、また目標が見えたら走り出せば良いという自分の内面からのメッセージだったように思います。

おかげで、自分と向き合う時間が増えました。

過去の自分がやり残したことが生んだ反動と熱狂

自分がなぜ、吹奏楽指導にここまで熱狂できるのかの原点は高校時代の吹奏楽部が楽しかったこと、純粋に吹奏楽が好きなことと併せて、高校時代にやり残したことがあったからなんですけど、いわゆるその反動が大人になってから熱を生み、吹奏楽指導に熱狂する自分を生み出しました。

これまでたくさんの学校と関わらせてもらった中、一時的に指揮・指導を務めていた高校吹奏楽部で過ごした時間が過去の自分を救ってくれました。

いろんなことをやり遂げて

やり残したことをやり遂げたり、過去の自分を救えたり、長年描いていた目標を達成したりと、いわゆる自分の中で描いていた夢を叶えることができた2023年。

夢を叶えたその先に、見える世界には何があるかを考えてみたら、それは安定した暮らしでもなく、社会的地位でもなく、多くの人からの名声でもなく、たくさんのお金でもなく、描いてた理想の自分でもない、じゃあ何なんだっていうところですが、夢を叶えたその先に待っていたのは、それほどでもない成績で音楽大学を卒業し、音楽家として生きていくことを夢見てた、大学卒業1年目の自分が抱いてた将来への期待と不安が入り混じる感情と、少しばかりの心の余裕でした。

ここはきっと人によって違うかもしれないけど、僕はこうでした。

次、何するの?

夢を叶えたその先に待っていたのは、それほどでもない成績で音楽大学を卒業し、音楽家として生きていくことを夢見てた、大学卒業1年目の自分が抱いてた将来への期待と不安が入り混じる感情と、少しばかりの心の余裕。

この、少しばかりの心の余裕というのが今の自分が手にした新しいカードで、これまで積んできた経験値です。前よりも、なんとかなるっしょ(軽く言って死ぬほど考える)とかいけるよ(軽く言って全力で辻褄合わせる)という気持ちを持てるようになりました。

あと、音楽の世界での自分の立ち位置、自分は何を求められ何を提供できるのかがわかりました。

次、何するの?というところはまだハッキリしていませんが、また3つの目標設定をして駆け抜けていこうと思います。

短期目標としては、非常勤講師として勤務している高校音楽科の魅力を発信したり、各仕事で自分の役割をしっかりと果たすこと。中期的な目標は自分のコントラバス教室を大きくしていくこと、そして井口門下のおさらい会というか発表会を開くこと、ずっと乗りたいと思っているツアー仕事に参加すること。最後に長期的な目標としては、グランドピアノが置いてある大きなお家に住んで、玄関を開けたら芝犬がいて駐車場にはメルセデスベンツのCクラスかBMWの3シリーズが停まっている暮らしです。夢は見るだけならタダなので、たくさん見て一つ一つ確実に叶えていと思います。

大変なこともいっぱいあった

と、書いているとなんだか輝かしい一年ですが、大変なこともたくさんありました。

どこまで書いて良いかわかりませんが、やっぱり音楽家とお金のこと、自分のマネーリテラシーの低さをいろんな場面で痛感しました、そしてギャラの未払いは生活に大きく響きますね。数万円なら良いけれど、数十万となるとダメージって大きいんだなと思います。

年間を通して受けていた案件が活動ごと停止したり、自分が紹介した現場でトラブルが起きたり、前々から予定していた本番をやっぱり自分が受けたいと勝手に出演者変更のやりとりをされ急遽降りるようなこともありました。

指揮活動をする中で厳しい言葉もたくさんいただきました、自分が未熟なのは一番理解してるつもりだし、感謝をしていますが中には誹謗中傷めいた言葉や「そこまで言う?」ということを言われたこともありました。

この世界で生きていると、お手並み拝見されることはよくあるし挑戦者が歩むのは茨の道だってことはなんとなくわかってるのでどんとこいです。他人が何を言おうと、自分でよくなかったと思うことは反省し、あとは自分軸の人生を生きていくのが一番です。

ありがとう2023年!まだ少し残ってるけど

そんな感じで、自分の中で大きな節目を迎えた2023年が終わろうとしています。

結婚して、家庭を持ち、自分だけの人生ではなくなりました。

やりたいことをやり遂げて、フリーランス音楽家生活2周目に突入したような気持ちでいます。

ここまで頑張った自分のことはしっかり労い、お世話になった方々には感謝の気持ちを込め、あと少しある2023年でまだ残ってることに手をつけていきます。

今、これまでの自分のやってきたことを書き出していかないと新しいスタートが切れないように思うので、年末にかけて発信も増えるかもしれませんがどうぞお付き合いください。

ということで、今年の漢字と目標も抱負も見つからなかった年明けからの振り返りでした!

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イグチシンノスケ

千葉県出身。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校吹奏楽部を経て洗足学園音楽大学へ入学。 2022年春学期東京音楽大学指揮研修講座修了。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し、多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事。指揮法を川本統脩、三河正典各氏に師事。よこはま月曜吹奏楽団指揮者。初心者と子どものためのオーケストラpìccolo音楽監督。板橋区演奏家協会理事。取手聖徳女子高等学校音楽科非常勤講師。

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