コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。
コントラバスを弾いたり教えたり、アマチュアオーケストラや吹奏楽団の指揮・指導をしたり、高校音楽科でコントラバスの講師をしています。
また、部活動における人間関係や、本番に向けてのメンタルの整え方などの相談を受ける中、音楽面の他にも何か力になれたらと思い心理学の勉強をし、メンタル心理カウンセラーの資格を取得しました。
先日に続き、匿名で質問やメッセージが送れるマシュマロというサイトに届いた質問をまとめていきます。Instagramからメッセージを送ってくれた方はストーリーが消えてしまうので、見逃してしまった人はこちらのまとめでお返事を探してください。
今回は相談ごとが多く届きました。
何か力になれたら嬉しいです。
マシュマロに届いたメッセージ
今回はお悩み相談のメッセージが多く届きました。
相手がどう思ってるかわかりませんが、シンプルに【信頼関係のないイジリはイジメ】だと僕は考えています。という考えを踏まえて、本人に直接言っても変わらない、また言いにくいような感じであれば顧問や副顧問の先生、担任、保護者など自分が信頼している大人に話すのも良いと思います。間に入ってくれるかもしれません。
相手は遠回しに言っても気付いてない可能性もあると思います。そうなると、余計にストレス溜まるので誰かを頼ってみてください。
また、自分の周りに「こういうこと言われて嫌だ」と思ってることを話し共感してもらうことも大切かと思います。ストレス発散法は友達に愚痴るとかとにかく吐き出すのが良いと思います。 バカにしたり貶してくる時点で質問者さんのことを見下している可能性もあると思うので、向き合い方としては相手の思惑通りにならないことも一つの手段です。
例えば、相手が調子に乗るような反応をして、ある程度の割合で【塩対応】を見せたり。相手が思うような反応が得られないとイジる面白味がなくなっておとなしくなるかもしれません。
また「どうしたら外さなくなると思う?」と相手に聞き返して反応を見てみるとか。自分で嫌がらせをしていると自覚しているなら焦りを感じて微妙な返答が返ってくるかもしれません。
最後に音楽的な話をすると、上手い人は他人の演奏をバカにしたりしないので、相手も何かしら劣等感があるのかなと思います。
きっと何かしら抱えているのかもしれません。
他人への嫉妬心から生まれる悪口もありますね。
また過去に辛い経験をすると再びその対象になることを恐れ無意識のうちに誰かを攻撃し自己防衛していたりもします。なので、気分は良くないですが「ああやって誰かの悪口言ってるんなら私のことも何かしら言ってるんだろうな」くらいに思って距離を取れるときは取っておくと良いんじゃないかと思います。嫌な気持ちになったら心の中でそっと中指立て、遠くから見守ってやってください。
自分の感情を受け入れることって大切で、そうした気持ちを受け入れることで気持ちが次に向かうと思うんですね。悔しさの正体は何でしょう?きっと、現役の頃にそれだけ本気で向き合ってきたのからこその感情かと思います。何かやり残したこと、後悔していること、また本当はもっとできたのにみたいな感情があったりしますか?過去には戻れないので、もしそうしたことがあれば未来のあなたの行動で過去の自分を救ってあげてください。
僕は高校吹奏楽部でやり残したことがありましたが、それから17年後に半年間を共にした高校生たちとの時間が救ってくれました。悔しい、許せないってなんか人間臭くて良いじゃないですか。ちなみに後輩が自分たちより良い結果を残した=自分たちがダメではありません。後輩たちは誰の背中を見て育ちましたか?きっと先輩ですよね。
自分たちの背中を見て育った後輩が自分たちを超えるって最高の恩返しじゃないですか。こんな捉え方もあったりします。とにかく、悔しい!をしっかり感じること、俺らも頑張ったもんなと過去の自分を労ってやると、今までとは違う気持ちで前に進めるのかなと思います!
伴奏者は選ばれる人数も限られているので、どうしてもオーディションなど競争が生まれてしまいますよね。これは仕方のないことですが、その中で一つ気になった言葉がありました。
それは【だろうし】という部分で、これに関しては本当にそうかな?と思いながら読んでいました。質問者さんのことも、クラスの様子も僕はわかりませんが、もしかしたら【そう捉えてしまっている】だけで実際はそうでもないかもしれません。
メッセージにも書かれているように気になっていることに対する想像が大きくなってしまってるように思います。 今は合唱祭に参加するorしないの二択で悩まれていると思いますが、メッセージに書いていただいたような心の状態の中で【根性】というカードを選んでしまうのはちょっと危険な賭けのように感じます。
合唱が怖いと感じている中、家で1人で練習している中で起きた過呼吸は、ご自身の身体の【安全装置】が働いたと捉えてみると良いのではないかと思います。
そうした中で、根性というカードを使ってより合唱や学校に対する恐怖や悔しい、辛いといった感情が大きくなった場合、最終的に一番辛いのは質問者さんだと思います。
そう考えると、僕は今回は合唱祭への参加は見送り、合唱祭が終わってから学校にご自身のペースで行くという選択が良いのかなと思いました。 もし、合唱祭への参加を見送ったとしても「合唱祭楽しみだし、元気になったら歌う側で参加したい」って気持ちを持っていたら、将来どこかで過去の自分を救ってあげるときが来るかもしれません。
この先長い人生、どこかで歌う機会があったり合唱に参加することがあれば、きっとそれがその時かもしれません。 楽しみだった合唱、そして元気になったら歌う側で参加したいという想いは未来の自分へ託し、今はご自身の身体、心、そして主治医の先生の指示に従うという選択はいかがでしょうか。 ここまで長くなりましたが、参考になれば嬉しいです!
おまけ
マシュマロはお返事できる文字数が1000文字までなので、上に書いた返事は999文字か1000文字でまとめてあります。他に余談を書いたのですが、文字数が足りなかったのでこちらにそっと置いておきますね。
これは僕自身の体験談です。
余談ですが、僕は幼少期から吃音(どもり)があり、自己紹介や名前を呼ばれて1人ずつ返事をするような場面になると喋れなくなり、周りの視線やクスッと聞こえる笑い声に恐怖を感じていました。
そんな中、高校生のときに大好きな吹奏楽部に入部したらまさかの毎回出席をとっていたんですね。
ただ名前を呼ばれて「はい」と返事をすれば良いものの、これまで言葉が出てこなくなって笑われたり馬鹿にされたり恥ずかしい思いをした経験から上手く言えないこともあり、ある日を境に毎日部活に遅刻していくようになりました。
顧問の先生や仲間には恵まれていたので、そのときに相談をすればすぐ解決していたと思いますが、当時の僕は他人に吃音で悩んでいることを言えず、その場にいないという選択をとりました。
最初の2年間は調子の良いときもあり、なんとか言葉に詰まりながらも乗り切ってきましたが、3年生になった瞬間吹っ切れてしまいました。
これもある意味【安全装置】が働いたと思っていて、このまま根性で毎回ドキドキして言葉につかえてシーンとなる場面を我慢しながら出席の時間を過ごしてたら心が壊れてしまっていたかもしれません。
ちょうど、夏の吹奏楽コンクールも受験を理由に降りたのですが、そのとき言えなかったもう一つの理由が吃音でした。
僕は井口部屋という部屋を作り、毎日遅れて部活に行き、そこでずっと個人練習をして過ごしていたのですが、心のどこかで「本当は思いっきり部活に打ち込みたかった」って思いがずっとありました。それでも部活を続けさせてくれた先生には心から感謝しています。
それから17年後、とある吹奏楽部を半年間教えることになったんですね。僕にとってまさに過去の自分を救ってあげるときでした。その時間を現役の頃のような気持ちで生徒たちと過ごしました。
そして春先には、ずっと心にあったやり残した気持ちが消え、そこにはこれまでとは違う自分がいたというそんな出来事がありました。
長く生きているといろんなことがあるので、今は無理せず未来の自分に託してみるという選択肢も考えてみてください。
最後は余談になり、ここまで長くなってしまいましまが何か参考になれば嬉しいです!
おわりに
マシュマロに届いたメッセージ、今回はお悩み相談をまとめていきました。
引き続き、マシュマロは開放しているのでメッセージや質問、相談、ファンレターやお便りなどなどお待ちしています。
いただいたメッセージはXとInstagramで回答後、ある程度集まったらブログにまとめます。
匿名で送れるのでお気軽にお待ちしています!