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指揮研修生の成長日記 #13 『ゆったりとした曲を指揮する難しさ』

コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。

オーケストラや吹奏楽、室内楽でコントラバスを弾いたり、吹奏楽部やアマチュアオーケストラ、吹奏楽団のパート指導・合奏指導をしたり、指揮者を務めています。

この日記は、コロナ禍に生まれた何もない時間を利用して東京音楽大学の指揮研修講座で指揮を学ぶ僕が、指揮研修生として勉強を重ねていく過程を発信していく日記です。

なぜ、指揮を学びに行っているのかを書いた記事はこちら

なぜ今、指揮を学びに行こうと思ったのか。

ゆったりとした曲を指揮する難しさ

指揮研修生としての期間も終わりが近づき、最後はスーザのマーチで終了かと思ったらOKをいただきもう一曲勉強できるようになったので、僕が最も苦手としているゆったりとした曲を選びました。

選んだのはマスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲。

これまで、吹奏楽指導の現場でもゆったりとした曲が苦手でした。

手が余ってしまうというか、上手く拍子が書けず余計に細かい拍を出してしまったり、ゆったりな曲を指揮しているときのしっくりこない感をなんとかしたいというのが狙いです。

曲のイメージから構えを決める

マスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲。

この曲は、とっても美しくしい曲ですが、この曲だけを聴くのとオペラのストーリの中で曲を聴くのだとだいぶ感じ方が変わってくるような気がします。

まず、通して指揮をしてやっぱり余ってしまう手の動き。

出だしから音が遅く出てくるということは、僕がそう振ってしまっているのが原因です。

まずは構え方から教わりました。


天国はどこにある?

恋愛、三角関係、浮気、嫉妬と人間の感情が入り混じる場面を経て流れる間奏曲。

そして決闘、殺人、死へと向かう物語。

前後のストーリーとは対照的な音楽、美しさ、繊細さ、そして天井にいるような音楽をイメージして構えを決めるときのヒントは天国はどこにある?ということ。

空の上にあるとしたら、立ち方、そして構え方、手の位置がどこであればイメージに近いか。

これらをイメージして構え、指揮をしたら一瞬で音が変わりました。

コントラバスのpizzからヒントを得る

曲の中でハープがG(ソ)-C(ド)と音を入れる場面はコントラバスを加えることもあります。

このとき、僕はコントラバスの方を見て割と大きめに指示を出していたのですが、それだと次からの音楽が盛り上がる場面に行くのにまた左手が余る。

そのとき「コントラバスでpizzを弾くときはどうする?」という先生のヒントから弦の上に指を置き弾くという仕草を使ってみたらこれまた次のfの部分に進みやすい。

今まで悩んでいたことが解決した瞬間でした。

どんどん他の曲に応用していきます。

曲自体はとても短いですが、その中でやることはたくさんあります。

次回は今回いただいたアドバイスをしっかり復習し、より良い指揮ができるよう頑張っていきます。

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イグチシンノスケ

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事。よこはま月曜吹奏楽団指揮者。板橋区演奏家協会理事。ルロット・オーケストラ、ブラスエクシードトウキョウメンバー。

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