コロナ禍に読みたい

なぜ、演奏会ごとにプロフィールを書き直すのか。

昨日、今日と仕事先にプロフィールを提出する機会がありました。

プロフィールとは、演奏会に出演する演奏家の音楽歴やコンクールの入賞歴、実績などをまとめたもので、演奏会のチラシやパンフレット、公演を告知するホームページに載ったります。

あのよく見かける

〇〇県出身。◯◯音楽大学卒業。から始まるやつです。

履歴書などと違い、書き方が決まっているわけではありませんが

  • 出身地、または在住地
  • 卒業した学校名
  • 専攻楽器とその活動
  • 共演、受賞歴
  • 師事歴
  • 所属

と大体、書いていくものは決まっており、先輩や先生だったり、身の回りの誰かのプロフィールを参考に自分なりに考えたりして作っていきます。

同じ文章を使いつづけるのをやめた理由

これまで、同じプロフィールを使い、提出を求められるたびに同じ文章の文字数を調整して送っていたのですが、せっかく自分が何者なのかを知ってもらう良い機会なのに使い回しはもったいないと思い、毎回プロフィールを書き直すようにしました。

最初は大変でしたが、慣れてきたらそれが普通になってきます。

プロフィールから仕事に繋がったこともありました

自分が何者で、何をしているのかを知ってもらう機会。

チラシやパンフレットに載せるプロフィールの書き方、見直してみるのおすすめです。

出演するコンサート、企画ごとに何を変えるか?

音楽家のプロフィール、では何を変えていけば良いかというところ。

ズバリ、公演内容から想定するお客さん目線になって考え変えていくです。

子供向けコンサート、いわゆる正統派クラシック音楽の演奏会、トレーナーとして紹介されるアマチュアオーケストラのパンフレット、吹奏楽部の定期演奏会にゲスト出演。

そこに来てくれるお客さんが開演前、休憩中に読んで興味が持てるような情報は?

ここを考えて書いています。

最近では各SNSのアカウントやYouTubeチャンネル、ブログやホームページのURLや二次元バーコードを貼る機会も増えてきました。

せっかく誰かが興味を持ってくれたのに、スマホで名前を打って検索するのはちょっと大変。

なので、自分の情報への導線を相手の親指の近くに置いておくのも大切。

子ども向けのコンサート

子ども向けのコンサートのときは、過去に子ども向けの公演をやってきたこと、学校の芸術鑑賞会などに出演している実績を前面に出し、最後に子どもの頃に好きだったものや、小さい頃の夢を書いています。

プログラムを手に取ってくれた大人に向けて、今日はどうぞお楽しみください!なんてメッセージがあっても心が暖まります。

ライブ、エンターテイメント性のあるコンサート

ライブやエンタメ性の高いコンサートで面白かったのが、裏プロフィール

これは面白いエピソードを真面目な文章で書いていきます。

僕は自分のブログのプロフィールの欄に裏プロフィールというものを載せています。

舞台の奏者の意外な一面が見え、客席と舞台の距離がちょっと縮まるプロフィールです。

また、いつもと違う楽器を担当したり何か演出をするときは、プロフィールの中で触れたりします。

他にも人生をドラゴンクエストに師事、とか美味しいお酒を教えてくれた人がメンバーにいたら日本酒を◯◯に師事とか書いたりするのも面白いです。

ウケを狙いすぎるとスベるので、公演の世界観に合ったユーモアをひとつまみ。

音楽教室のホームページ

音楽教室のホームページ、または自分がレッスンをする際に使用するプロフィールには指導者としての面、実績を前面に出していきます。

僕は音楽教室のホームページに載せるプロフィールには

  • コントラバス奏者として
  • 指導者として

と演奏家、指導者と二つの顔を分けて書いています。

これは、一気にまとめてしまうより伝えたい情報を分けて書いたほうが読みやすいと思ったこと。

この書き方は気に入っていて、よく使っています。

アマチュア楽団の指導者として

音楽教室とは違った指導の現場、アマチュア楽団のトレーナーとしての場合はこう書きます。

書き方は演奏家としてのプロフィールと同じで、活動面の部分で指導者としての活動、考え方を出していきます。

僕の場合は、演奏家としてインプットしたことを指導者としてアウトプットしているのでそれを書く。

とある団体に書いたプロフィール

コントラバス奏者としての活動を軸に、自らの原体験から音楽の面白さを次の世代に伝えるべく、指導者の道も歩みはじめ、部活動、アマチュアオーケストラ、吹奏楽団まで幅広く指導にあたる。


演奏会であれば、コントラバス奏者としてクラシック音楽を軸に〜と演奏家として自分が活動する分野(オーケストラ、室内楽、吹奏楽、レコーディング)などを書いていきますが、指導者としてはここで一気に指導者としての活動を書いていきます。

吹奏楽部のゲストや地元の演奏会

吹奏楽部の演奏会へのゲスト出演(ソリストや指揮)や地元の演奏会は共通して、その地域との繋がりを書いていきます。

いつもは千葉県出身だけの部分が、もし自分の地元である千葉県での演奏会、または千葉県内の吹奏楽部の演奏会に出演する機会であれば

  1. 千葉県出身
  2. 船橋市立葛飾中学校管弦楽部でコントラバスと出会い
  3. 千葉県立市川西高校(現在、市川昴)で吹奏楽部を経て
  4. 洗足学園音楽大学で学ぶ

例えば、吹奏楽という言葉に対し管弦楽という単語でオーケストラがイメージしにくいと思ったら、オーケストラ部と書いたりもします。

これは演奏会の中でMCをする機会も同じで、過去に地元の公民館での演奏会でマイクが回ってきたとき、出身中学の話をしたら、頷くように話を聞いてくれる人がいたり、終演後に職員さんが「同じ中学です!」と話しかけてくれ一気に距離が縮まったような出来事がありました。

指導実績の書き方

最後に、僕がもう一つ大切にしていること。

それは、指導実績をしっかり書くということ。

プロフィールに長々と書くのは読み手も飽きてしまうと思うので、まずはプロフィールで自分に興味を持ってくれた人向けに、指導実績とこれまでの歩みというページを作りリンクを貼るようにしてます。

僕は指導実績として指導校の数、レッスンで大切にしていること、活動テーマを書き、プロフィールの最後により詳しい実績を書いたページに飛べるようにしたりしています。

指導実績とこれまでの歩み

指導者としての活動テーマをいくつか用意する

吹奏楽分野での活動を書いていくときは、伝えたい指導者としての活動テーマをいくつか用意し、

コントラバスのレッスンを前面に出したい

『コントラバスへの理解と発展を願って』をテーマに吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。

吹奏楽指導者としての活動を出したい

『弦楽器奏者の視点から見たバンド指導』をテーマに、日本で希少な弦楽器を専門とした吹奏楽指導者として活動している。

このように書き分けています。

また、吹奏楽分野の企画では吹奏楽指導者、オーケストラでは音楽指導者、トレーナーといった言葉に使い分けたりしています。

おわりに

今回は音楽家のプロフィールについて書いてきました。

出演する演奏会、企画ごとにプロフィールを書き直す。

最初に書いたように、はじめは大変かもしれませんがチラシやパンフレットを手に取って読んでくれる方々を想像し、自分が何者かを伝えるということは自分を知ってもらう可能性が広がること。

過去に、プロフィール見て「この人なら大丈夫だと思いメールしました」と言ってくれた経験がありました。

チャンスはどこにあるかわかりません。

もしかしたら、そのプロフィールを読んで自分に興味を持ってくれる人がいるかもしれない。

せっかく音楽を学び表現し生きているのだから、自分を知ってもらう機会は大切にしたいと思います。

演奏会、企画ごとにプロフィールを書き直す。

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イグチシンノスケ

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事。よこはま月曜吹奏楽団指揮者。板橋区演奏家協会理事。ルロット・オーケストラ、ブラスエクシードトウキョウメンバー。

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