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指揮研修生の成長日記 #15 『最後のレッスンを終えて』

コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。

オーケストラや吹奏楽、室内楽でコントラバスを弾いたり、吹奏楽部やアマチュアオーケストラ、吹奏楽団のパート指導・合奏指導をしたり、指揮者を務めています。

この日記は、コロナ禍に生まれた何もない時間を利用して東京音楽大学の指揮研修講座で指揮を学ぶ僕が、指揮研修生として勉強を重ねていく過程を発信していく日記です。

なぜ、指揮を学びに行っているのかを書いた記事はこちら

最後のレッスンを終えて

4月から通い続けていた東京音楽大学。

指揮研修生としてのレッスンが終了しました。

最後のレッスンで見てもらったのはベートーヴェンの交響曲第6番「田園」の第一楽章。当初の勉強計画よりも多く曲を見ていただけたので最後は交響曲を一曲指揮して終わりたいと思い、ベートーヴェンを選びました。

「田園」のレッスンは前回と今回で2回。

第一楽章を見ていただき、楽曲分析を兼ねてのレッスンが続きました。

「なぜ、ここにフェスマータを書いたか?」

という質問にすぐ答えられなかったことで、楽譜を読むことばかりに気を取られ作品にまつわるエピソードが抜けてしまっていたり勉強不足を痛感しました。

最後のまとめをしながらも、改善点を的確に指摘してくださる先生のレッスンは毎回素晴らしいもので、レッスンが終わってしまうのが寂しいものでした。

4ヶ月で15回のレッスンを受講

春のガイダンスの三日後からレッスンがはじまり、途中に連休を挟み毎週レッスン。

数えてみたら今回までで合計15回のレッスンがありました。

僕は卒業したばかりの頃、月に1〜2の回ペースでコントラバスのレッスンに通っていたので、一年分のレッスンを4ヶ月で受けたような感覚でした。

最後は同じ研修生のレッスンを全て聴講して終了。

たくさん学べてよかった!と思う気持ちと、研修生としての時間が終わってしまう寂しさが入り混じる感情の中、大学を後にしました。

受講証明書を受け取って

レッスンを終え、翌週に受講証の授与式と同じ日にマスタークラスに勉強をしに行く予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となってしまい受講証の授与式にだけ出席をしました。

こちらもコロナの影響でリモートでの参加や欠席者も多かったですが、名前を呼ばれ指揮科の教授の先生より受講証明書を渡されたときは、なんだかやり切ったぞ!という気持ちになりました。

これまでも何度か書いていますが、長引くコロナ禍で大変な中、学ぶなら今しかないと思い切って飛び込んだ東京音楽大学の指揮研修講座。

本当に受講してよかったと思いました。

レッスンを担当してくださった三河先生はリモートでの参加だったので、後日メールでお礼のメッセージを送らせていただき僕の指揮研修生としての学びの時間が終了しました。

おわりに

東京音楽大学の指揮研修生としての時間は本当に充実したものでした。

僕は春学期で終了となりますが、また来年の春に受験をして勉強を再開したいと思っています。

まずは、今回までのレッスンで学んだこと、映像を見返し復習をし自分のものにしていく時間が必要だと感じているので、秋から来年にかけては自分の中で消化できていないことをしっかり自分のものにして、レッスンの現場で教わったことを試しつつ、また来年に向けての準備をしていきます。

毎回レッスンのたびに書き続けてきた指揮研修生の成長日記もあと少しでおしまいです。

まずは春学期のレッスンお疲れさまでした。

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イグチシンノスケ

千葉県出身。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校吹奏楽部を経て洗足学園音楽大学へ入学。 2022年春学期東京音楽大学指揮研修講座修了。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し、多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事。指揮法を川本統脩、三河正典各氏に師事。よこはま月曜吹奏楽団指揮者。初心者と子どものためのオーケストラpìccolo音楽監督。板橋区演奏家協会理事。取手聖徳女子高等学校音楽科非常勤講師。

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