コントラバス奏者、吹奏楽指導者、そして指揮者の井口信之輔です。
コントラバス奏者としての活動を軸に、その経験を指導者としての活動に還元し昨年は中学高校40校、アマチュアオーケストラ、吹奏楽団7団体の音楽指導に関わってきました。
ちょっと最近のYouTubeのサムネイルのようなタイトルですが、音大を卒業して教えることを仕事にしていきたいと考えている人からの相談を受けることがあります。
そんなとき、現役の音大生であれば僕が特におすすめしていることを書いてみようと思います。
やっぱりちょっと煽るようなタイトルが気になりますね。
こういうのはアクセス数に影響があるのでしょうか?
教えるコトを本気で仕事にしたければ◯◯をせよ!
さて、今日のブログのタイトルの教えるコトを本気で仕事にしたければ◯◯をせよ!
の部分にはどんな言葉が入ると思いますか?
ちょっと考えてみてください。
- 教えるための勉強せよ
- 指導スキルを磨く
- 本を読んで勉強せよ
- 学生のうちからレッスンに行く機会を増やす
- 先輩やフリーランスでやっている方の話を聞きに行く
- SNSで今から発信せよ(なんか今っぽい)
- 演奏動画も投稿せよ
- 自分が何者かをわかるようにせよ
- レッスンの金額はしっかりと提示せよ
- 自分がどんなレッスンをするのかわかるようにせよ
他にもたくさんで上がってきそうですが、上にあげたものは音楽を仕事にしていく上でのドレスコードみたいなもので、僕がこの◯◯せよの中に当てはめるのはこれ。
副科のレッスンを聴講せよ!
です。
どうやって教えたら良いかわからない
レッスンの仕事をしていると、どこかでぶち当たるこの経験。
特にこの言葉を耳にしたのは20代の頃、同じ世代と一緒になった吹奏楽の講習会でした。
講師控室で休憩してるとき、仲の良い先生同士の会話って聞こえてきますよね。
そんな中で、またお昼を食べながらまだ20代の前半とか半ばだった僕らの控室で交わしてた会話、そして聞こえてくる声の中に「どうやって教えよう」という言葉が多々あったのを覚えています。
確かに、実際に教える場面になると悩むこと、迷うことって多いし、少しだけ話が脱線すると合奏指導なんかが良い例。
指揮台に立つまでは色々と思うことがあっても、いざ自分が指揮台に立つと思ってたことの多くができなかったりそんな経験がある人も多いと思います。僕もそうでした。
副科のレッスンは初心者指導を学ぶ良い機会
教えるコトを本気で仕事にしたければ副科のレッスンを聴講せよ!
これがこの記事で伝えたいことです。
音楽大学の副科というのは専攻楽器とは他の楽器を学ぶ機会で、過去に演奏していた、他の楽器に触れてみたい、作曲をするので色々な楽器を演奏できるようになりたいなど様々な理由で楽器を選択します。
となると、ここで行われるレッスンは初心者指導あるいは僕たち専攻生が何年も前に通り過ぎてきた基礎・基本の内容を取り上げることが多いはず。
そして、それを教えるのは音楽大学で教鞭を取る先生。
こんなに良い学ぶ機会はないし、自分の師匠が初心者を教えているのを見学できるなんて音大生の特権だと思っています。
副科のレッスンを聴講してよかったと思うこと
僕は洗足学園の学生だったころ、東京交響楽団のコントラバス奏者、菅野明彦先生の元で勉強をしていました。とても気さくで、音楽のことになると松岡修造のような熱さで向き合ってくれる先生のレッスンは今の僕に大きな影響を与えてくれたのは間違いないですが、それと同時に副科のレッスンを見学させてもらう中で、先生がはじめてコントラバスを手に取る副科の学生にどんなことを教えるのか、どんな教え方をするのかを学ぶとても良い機会でした。
そして、それが吹奏楽部でコントラバスを教える機会にとても生きています。
楽器の構え方、弓の持ち方、右手の基礎練習、弦を押さえる左手の形の作り方などなど。
「あぁ、これはこうやって教えてら良いのか」という学びをたくさん与えてくれました。
僕がこれだけコントラバスのレッスン記事を書いたりできるのも、学生時代に先生が副科でコントラバスを専攻している学生にレッスンをしている姿を見学させてもらって、ここで初心者に対する教え方のノウハウを学べたからだと思っています。
そこに、自身の経験、体験談を掛け合わせていくのですが、足し算の部分はここ。
おわりに
今日は少し煽るようなタイトルでしたが、この先、音楽を仕事にしていく中で教えるという立場でも本気で仕事をしていきたい人がもしこの記事を読んでいたら、ぜひ自分の先生にお願いをして副科のレッスンを聴講させてもらってみてください。
半年くらい続けてると、初心者指導のノウハウが身についてくるかもしれません。
教えるコトを本気で仕事にしたければ副科のレッスンを聴講せよ!
本気でおすすめです。